24日の米株式市場でハイテク株は荒い値動きとなった。市場に不安が広がり、利回りが上昇する中、投資家は今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちとなっている。
ただ、株式相場が決して押し目買い抜きには語れないことがあらためて示された。ハイテク株の比重が大きいナスダック100指数は一時約5%安まで値下がりしていたが、取引終了前の75分間に急速に値を戻し、5営業日ぶりに上昇して引けた。
この劇的な反転の前には、株価バリュエーションが新型コロナウイルス禍初期の水準に低下していたほか、ナスダック100指数が2018年以降で最も売られ過ぎの水準に達していた。また、売りの強さに対する買いの強さを示すテクニカル指標、ブルームバーグ・フィア・アンド・グリード指数は約2年ぶりの低水準に低下していた。
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投資家はここ数日に成長株に対して一段と慎重になっている。今週のFOMCでタカ派的な政策への傾斜があらためて示されることを警戒しているほか、金利上昇がハイテク株のバリュエーション上昇に打撃を与えると見込まれている。
インガルズ・アンド・スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏はインタビューで「売りがあまりにも大きかったため、米金融当局がFOMC会合で市場の沈静化に動くことを私は期待している」と指摘。その上で「パニック売りや積極的な売りが多く見られたものの、それが反転する時は、極めて速く反転する可能性があると思う」と述べた。
原題:
Tech Stocks Rally Back From the Brink as Investors Buy the Dip(抜粋)
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著者:Matt Turner、Ryan Vlastelica
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