産業リサーチ(百貨店) 地域1番が生き残りの条件、大手グループ軸に再編も

百貨店業界は消費低迷を反映して、2002年度まで6年連続で前年割れという過去最悪の状態にある。ひと頃は、そごう破綻で店舗閉鎖による残存者利益を享受して一息付いた面もあったが、基本的にはオーバーストア状態の下で、パイのぶんどり合戦は激化している。そこへ本格再生へ向けて、そごうが6月から西武百貨店と連合を組み、ミレニアムリテイリングとして新たに参戦してきた。百貨店同士だけでなく、ディスカウンターや異業種からの参入組とも競争しなければならない。百貨店はどうやって特色を出していくのか。「とにかく同一地域内で1番。悪くても2番にならないと生き残っていけない」(大手百貨店首脳)というのが現状だ。
 特に厳しいのが地方百貨店だろう。
 また高島屋、三越、伊勢丹を核とした大手グループによる再編の動きがさらに加速していくとみられる。商品調達や販促活動、販売員教育だけなく、人材派遣や資本関係にまで踏み込んでいく可能性もある。店舗閉鎖や人員削減を進めながら、再編と同時に生き残りをかけた熾烈な競争が展開されていきそうだ。

(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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