-気候変動対応オペが12月にスタートするが、中銀の役割は
「気候変動問題は経済・物価・金融情勢に中長期にわたって影響を与える要素の一つとなっている。これは市場メカニズムだけで何とかできる問題ではなく、国を含めた公的な部門による政策の関わりが不可欠である。その中で、中央銀行として、与えられたマンデートでできる範囲を考えた場合、個別の案件は金融機関の判断に委ねつつ、中立性に配慮しながら金融機関の投融資をバックファイナンスすることが適切な立ち位置での適切な行動だと思う」
「グリーンボンドについては、現行の社債買い入れでも要件を満たしていれば買い入れや担保の対象になり得る。ただ、その中でグリーンだけ選別することに関しては、市場中立性に配慮する観点から、検討すべきポイントなどもう少し時間をかけた方がいい。グリーンの定義やマーケット全体の大きさなども関係してくると思うので、それらの動向を注意してみていきたい」
-日本の女性活躍
「大学に入るまでは男女の数にさほど違いはないが、社会に出た瞬間から差がついているように見え、ちょっともったいないと昔から思っていた。大企業と中小企業のギャップもまだあると思うが、働き続けることに関する制度自体は整えられてきたと思う。コロナ禍による在宅勤務の増加もあり、男女を問わず育児休業を活用しましょうという動きも進んでいる。ただ、管理職やリーダーへの女性登用は遅れている。いわゆる就職氷河期の影響もあって、中堅層の母集団が男女ともに少ないことも一因だろう。今少し管理職の女性比率の低い時代が続く可能性があるが、あと数年すれば母集団が多い世代が上がってきて、一気に女性比率が高まることを期待している」
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著者:伊藤純夫、藤岡徹
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