FBはユーザーの安全を代償にして1兆ドル企業に 上院公聴会で内部告発者「恐ろしい真実」証言へ
米フェイスブックの内部文書を米証券取引委員会(SEC)に提供した内部告発者は、同社が自社プラットフォームの有害な影響について一般市民や株主を欺いたと米上院で証言する。
証言テキストによると、元プロダクトマネジャーのフランシス・ホーゲン氏(37)は5日の上院商業科学運輸委員会の小委員会で、「フェイスブックは、子供を含めわれわれの安全を代償に利益を確保することで1兆ドル(約111兆円)企業になった」と証言する。
また「私は恐ろしい真実に気づいたため名乗り出た。フェイスブック社内で起きていることを把握している人は社外でほぼ誰もいない。会社指導部は極めて重要な情報を市民や米政府、株主、各国・地域政府に提供していない」と語る。
ホーゲン氏はフェイスブックが利益優先で対立をあおり、民主主義を損ない、最も年齢が低い同社ユーザーのメンタルヘルスに害を与えてきた実態を示す内部資料について証言する。同社のこの内容をSECおよび米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)と共有した。
4日にはフェイスブックと写真共有アプリのインスタグラム、チャットアプリのワッツアップが世界規模の障害に見舞われた。またホーゲン氏が身元を明かしてインタビューに応じた米CBSの番組「60ミニッツ」が3日夜に放映されたことを受け、同社の株価は4日に4.9%下落した。
フェイスブックはユーザー保護より自社の利益を優先-内部告発者
公聴会を開く小委員会の委員長を務めるブルーメンソル上院議員は3日、「フェイスブックの行動は同社の自主管理を信頼できないことを明確にした」とした上で、「監視強化や子供の有効な保護対策、両親のための手段など必要な改革を検討する必要がある」との声明を出した。
原題:Facebook Insider Promises ‘Frightening Truth’ in Senate Showdown(抜粋)
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著者:David McLaughlin、Anna Edgerton
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