わざわざ定期買いたい、JR西「お得切符」の破壊力 最安区間を購入して1000円で関西近郊乗り放題

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JR西日本の新快速。同社は一定期間内のICOCA定期券購入者対象に関西近郊が乗り放題の切符を発売する(写真:F4UZR/PIXTA)

JR西日本は9月10日、同社区間を含むICOCA定期券を9月15日~10月15日に購入してWEBでエントリーした人を対象に、関西近郊区間の路線がなんと1000円(子ども500円)で乗り放題になる「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」を発売すると発表した。

きっぷはJR西日本のインターネット予約サイト(e5489)で10月29日~11月29日に発売。利用期間は11月1日~11月30日で、乗車日の3日前から前日まで購入できる。

北は敦賀から西は上郡、南は和歌山までと広い範囲が1000円で乗り放題、かつ1カ月の利用期間中に2回まで購入可能というこの切符。ちょうど定期券を買おうという人には非常においしい特典だ。

わざわざ定期を買ってもお得だ

といっても、私鉄の沿線に住んでいる人や、そもそも定期券を使わない人には関係のない話に思えるかもしれない。だが、実はこの切符、通勤に定期券を使わない人がわざわざ定期を買ってエントリーしてもお得なのだ。

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このキャンペーンで対象となる定期券は、JR西日本区間を含むICOCA定期であれば期間や区間の長さについての規定はないため、初乗り運賃区間の1カ月定期でもいい。例えば大阪環状線の大阪―福島間は1カ月3960円だ。つまり、通勤に定期券を使わない人が定期を買って乗り放題きっぷを購入しても、十分元が取れる可能性があるのだ。

さらにこの乗り放題きっぷが太っ腹なのは、定期券の購入者だけでなく、本人+同行者2人、つまり3人分まで購入できるという点だ。ということは、同行者に定期代の分を割り勘で負担してもらい、さらに2回利用すれば相当お得に使うことができる(定期券そのものは記名された本人以外が利用してはならない。記名人以外が利用すると違法となる)。

次ページ3人で使えば実質1人1回1660円
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