コロナ禍のPTA「オンライン化」で前例踏襲に変化 これまでの活動を見直してスリム化、効率化へ
オンライン化は目指すPTAを実現する手段の1つ
「リモートPTA」の中核となるのが、NTTグループ公式のビジネスチャットツール「elgana」(エルガナ)の活用支援だ。

NTTビジネスソリューションズ バリューデザイン部
(画像は本人提供)
NTTビジネスソリューションズ バリューデザイン部の竹田恵里香氏は、「コロナ禍で対面の活動が減る中、PTAの役員間で資料を共有したり、保護者の方に資料を配布する際に『elgana』を活用すれば、PTA役員がパソコンなどから保護者に資料を一斉送信できたり、チャット機能で簡単なやり取りができます。ビジネス向けの高度なセキュリティーを備えているため情報漏洩を心配する保護者の方からの理解が得やすいのに加え、送信相手全員の既読・未読状況を確認できるため、未読者へのフォローができます。また、管理者によるユーザー管理が可能で、PTA会員のみの登録とし、情報の範囲が制限できるのも特徴です」と言う。
「elgana」を導入したPTAには、初期のユーザー登録や、保護者向けの説明会を実施し利用の促進をサポートしている。「Web会議をしたいのに何から手をつけてよいかわからない」というPTAに対しても、必要な機器の紹介や通信環境の整備、会議の進め方などの相談に随時応じ、実現までのサポートを行っており、21年6月現在、「リモートPTA」への問い合わせは188件、「elgana」の導入は教育機関も含めて100団体を超えたという。

NTTビジネスソリューションズ バリューデザイン部 担当課長
(画像は本人提供)
「『elgana』には初期費用も月額料金も無料のフリープラン、初期費用が無料で月額料金が330円(税込み)のベースプランがありますが、多くのPTAでご利用いただいているフリープランはグループトークの上限が20グループです。ファイルの閲覧可能期間が1週間などの制限があるものの、登録人数の制限はないため、PTAのようなコミュニティーでは、十分利用いただけると思います。9月までの実証事業で得られた声を集め、ほかのコミュニケーションツールやサービス等との連携など新たな機能の追加を検討しながらサービスの向上に取り組んでいきたいですね」と語るのは、同社ビジネスソリューションズ バリューデザイン部 担当課長の国領昭典氏。
学校教育のみならず、PTAも、オンライン化が確実に進んでいる。PTAのメンバー間で模索したり、企業や団体のサポートを受けたりなど、その方法もさまざまだ。オンライン化が、これまでの活動のスリム化、効率化につながるのは自明の理であるが、あくまでも、目指すPTAを実現するための“手段”の1つ。「なぜオンライン化するのか」「オンライン化で何を目指すのか」という対話を重ねながら、参加しやすいコミュ二ティーにアップデートしていく時代に来ている。
(企画・文:長島ともこ、注記のない写真はiStock)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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