英当局がアマゾンを競争阻害の疑いで正式調査へ

米巨大IT企業に対し広がる事業検証の動き

英競争・市場庁(CMA)は、米アマゾン・ドット・コムを競争阻害の疑いで正式調査する計画だ。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が事情に詳しい関係者3人からの情報を基に報じた。欧州連合(EU)も同社を対象に同様の調査を継続している。

同紙によれば、CMAはアマゾンが自社のプラットフォーム上で収集したデータの利用方法を中心に同社のビジネスを数カ月にわたって分析し、「購入ボックス」に情報を表示する出品者の選定方法も入念に調査した。

事情に詳しい関係者2人がFT紙に語ったところでは、購入ボックスやプライム会員へのアクセスを巡る決定で、アマゾンの配送サービスなどを利用する出品者を優遇していないかが調査の焦点と考えられる。

調査の範囲とタイミングは引き続き検討中という。CMAに同紙の取材に対し、コメントしていない。アマゾンにブルームバーグがコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

EUの行政執行機関である欧州委員会は今月に入り、EU競争法(独占禁止法)に基づくフェイスブックの正式調査開始を発表。CMAも同社を対象とする同様の調査に着手しており、現代人の生活に影響力を強める米巨大IT企業に対し、競争法に照らして事業を検証する動きが内外で広がりつつある。

原題:UK Competition Regulator Plans Probe Into Amazon’s Data Use: FT、U.K. Regulator Plans Probe Into Amazon’s Data Usage, FT Says (1)(抜粋)

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著者:Shiyin Chen

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