「PRODUCE 101」がコロナ禍でも熱量を保つ秘密 運営を担うLAPONEと吉本の対応は……

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練習生たちのステージの模様(写真提供:LAPONEエンタテインメント)

さまざまなオーディションが行われている中で、応募者層はどうか。ジャン氏は、「シーズン1よりも、全体的にスキルが高い子が多い」と語る。

「初回は応募を様子見していた子が多かったはずですが、番組からデビューしたJO1が成功事例になったことによって、デビュー後の未来が想像しやすくなったのではないかと考えています」(ジャン氏)

練習生だけでも101人。巨大プロジェクトなので、スタッフも大人数。現場では、オーディション開始時から対策をしているという。

「まず、101人の練習生から60人まで絞り込むところを、ネット投票で行いました。やはり、コロナ禍で101人集めた撮影は厳しいとの判断です」(吉本・神夏磯氏)

確かに、2019年に撮影されたシーズン1と比べれば、練習生同士の密接なやり取りの様子はあまり見られなかった。パフォーマンス後、興奮してチームメイトとハイタッチをしようとしたが、ハッとした顔で手を引っ込める練習生もいた。感染予防のため、現場でもスタッフに注意されているのだろう。

番組中盤では、合宿中でない期間に新型コロナウイルスに感染した練習生が1名出てしまった。番組サイドも回復を待ったものの、撮影スケジュール的にどうしても合流が難しくなったことから、人気投票上位だったにも関わらず、出演を断念することになってしまった。ファンの間では、「どうにか救済できないか」と呼びかけがあり、Twitterでも練習生の名前「古瀬くん」がトレンド入りしていた。

「コロナ禍でのオーディションスタートだったので、練習生・スタッフ全員、PCR検査をしょっちゅうしています。『この空間には陰性のメンバーしか存在しない」という状況で撮影し、徹底しています』(吉本・神夏磯氏)

熱量キープに大量のコンテンツ投下

毎週、番組本編が2時間以上にわたってGYAO!で配信されるほか、YouTubeやTwitter、Instagram、mystaなどで大量の無料コンテンツが投下されている。

「危機的な状況を逆手に取れないかと思い、日本中が巣ごもり状態だからこそ、ネット上の映像にふれるチャンスが増えるだろうと、無料の映像をたくさん出すことにしました。SNSも、それぞれのプラットフォームで客層が違うので、新規ファンを獲得するために使い分けています」(吉本・神夏磯氏)

「このオーディションは、本編だけでなく、番組外のデジタルコンテンツも含めて仕上げています。今までは本編を観て『楽しかったな』という感想を持って終わりでしたが、ファンの方にパフォーマンス以外のオフ動画を見てもらうことにより、さらに愛着を持っていただくことができると考えています」(ジャン氏)

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