グローバル金融新秩序 淵田康之著

グローバル金融新秩序 淵田康之著

欧米で新たな金融規制改革に向けた動きが活発化している。6月のG20金融サミットでいよいよそれも大詰めを迎える。

世界金融危機の原因はどこにあったのか、再発のリスクをいかに削減するか、危機が起きた場合にどう対処すべきなのか、そのための国際的な仕組みづくりをどうするか。世界中に災禍をもたらしたために、その中には、ともすれば本来の目的から逸脱しがちな議論もある。

本書は、その多岐にわたる課題を、問題の所在、欧米での改革の方向性、その問題点、日本へのインプリケーションという構成で、わかりやすく整理する。概念から具体的な実務にかかわる問題まで解説し、それぞれの論点をきっちり網羅している。

最近のボルカー・ルールや、金融機関への特別課税の議論も、本書を読むと背景が理解しやすい。金融システムに関心を持つ人にとって、問題を冷静に考えるうえで大いに助けになる。

日本経済新聞出版社 2940円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • iPhoneの裏技
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
30~40代でも起こりうる『孤独死』の過酷な実態
30~40代でも起こりうる『孤独死』の過酷な実態
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT