なぜ今、日本に増える「ボーディングスクール」 黒船来航で日本の教育はどう変わっていくのか

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

だからこそ、日本の学びにはよさも伸びしろもたくさんある、と村田さんは続ける。そもそも学習指導要領は、日本人が日本人のために、最も効率よく教えるためのノウハウが蓄積された宝の山であり、それを今の時代にフィットする形に進化できれば、日本の学びは発展するのではないか、と村田さんは語る。

「主体的・対話的で深い学びをうたいながらも、従来型のいわゆる縦型の教育から大きく抜け出せないという面も一方ではあります。解のない時代に対しての答え方を、文脈で持つことができないのですね。テクノロジーの発展が私たちの未来を豊かにしてくれるということは、誰もが想像できます。ではなぜ未来の社会にテクノロジーの発展が必要なのかを想像する力。それこそが、カギになるでしょう」

解のない時代に、自ら答えを創造できる子どもたちは、社会に新しい価値を生み出せるイノベーターになる、と村田さんは言う。誰もが必ずしもイノベーターになる必要はないが、変化の激しい時代に対応しながらイノベーションを起こせる人材が必要になっていることは間違いない。

村田学(むらた・まなぶ)
国際教育評論家、ieNEXT編集長、インターナショナルスクールタイムズ編集長。米カリフォルニア州トーランス生まれの帰国子女。人生初めての学校である幼稚園をわずか2日半で退学になった「爆速退学」の学歴からスタート。帰国後、千葉・埼玉・東京の公立小中高を卒業し、大学では会計学を専攻。帰国子女として、日本の公立学校に通いながら、インターナショナルスクールの教育について興味を持つ。2012年4月に国際教育メディアであるインターナショナルスクールタイムズを創刊し、編集長に就任。その後、都内のインターナショナルスクールの理事長に就任し、学校経営の実務を積む。その後、教育系ベンチャー企業の役員に就任、教育NPOの監事、複数の教育系企業の経営に携わりながら、国際教育評論家及びインターナショナルスクールの経営とメディア、新規プロジェクトの開発を受注するセブンシーズキャピタルホールディングスの代表取締役CEOを務める
(撮影:今井康一)

(注記のない写真はiStock)

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事