杉良太郎が「アジアに学校をつくり続ける」訳 コロナ禍の今、次世代の子どもに伝えたいこと

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杉氏はとくに意識していないようだが、言葉の端々に感じるのは子どもたちに対する愛情だ。それは自身の幼少時代の苦労を途上国の子どもたちの苦悩に重ねることで生まれてくるのかもしれない。そして、その強い愛情こそが長年のボランティア活動を続ける源泉となってきたように見える。そんな杉氏は、最後に教育関係者に次のようなアドバイスをくれた。

「教師は、子どもたちが社会に出るうえで最初の責任を果たす重要な仕事に就いています。子どもはどこへ進んでいけばいいのか必ず迷うもの。そんな岐路に子どもが立ったときに、右か左か、極端な道を選ばせるのではなく、真ん中にも道があるよ、と提案できるようにする。そうした自信を持たせる教育、接し方を子どもたちにしてあげてほしいと思っています」

杉良太郎(すぎ・りょうたろう)
1944年8月14日生まれ。65年デビュー。翌年、現・東京12チャンネル(現・テレビ東京)開局記念番組「燃えよ剣」で俳優デビュー。67年、NHK「文五捕物絵図」の主演で脚光を浴び、その後、「右門捕物帖」「遠山の金さん」など1400本以上の作品に主演。舞台活動にも邁進し、文部科学大臣表彰など数々の大臣表彰を受賞するほか、2009年紫綬褒章を受ける。デビュー前より刑務所や老人ホームの慰問をはじめ、福祉活動を行う。献身的に続け、08年芸能人初の緑綬褒章を受ける。また、長年にわたり海外で文化交流活動も行い、13年に内閣総理大臣より感謝状を贈呈される。長年にわたる国内外での文化交流が評価され16年度文化功労者に選ばれた。日本とベトナム社会主義共和国、両国の特別大使を務め、両国の交流発展に尽力し、ベトナムより友誼勲章(外国人に贈る最高位の勲章)を2度受章。ベトナムのために貢献したことが認められ、労働勲章も贈られている。

(写真はすべて杉良太郎氏提供)

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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