日立製作所の次期社長に中西副社長が昇格、川村会長兼社長は会長専念、止血にメドつけ攻勢へ
中西次期社長は1970年に東京大学工学部電気工学科から日立製作所に入社。大みか工場でエンジニアとして職歴をスタート。「日立で初めての大きい体験は、新幹線博多延伸のハードウエアの基本アーキテクチャをお客様と作り上げたこと。技術だけではなく、400~500人のチームにより、今で言うプロジェクトマネジメントを含めて1つの目標に向かった積み上げていく経験が原点になった」。
若い時代にはスタンフォード大学院への留学経験も持ち、「英語での仕事に困難は感じない」という。その後、日立ヨーロッパ社長や欧州総代表として欧州での販売拡大に従事。米国では北米総代表と同時に、HDD事業の日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)の会長CEOも務めた。赤字に苦しんでいたHSGTでは、経営改革や人材の入れ替えなど「あまり愉快でない仕事」で立て直しに奔走した。
趣味は山登り。最近は忙しくてあまり登れていない、という。それでも昨年は九州の九重の縦走などを楽しんだ。子供3人はすでに独立し、妻との2人暮らし。昨年12月28日に川村社長から「今度社長をやってもらいたい。よく正月の間に考えておくように」と言われ、正月明けの1月4日に応諾の返事をした。年末年始も「リークしちゃダメだから」と社長就任話は妻にも話さなかった、ということだ。
(山田 雄大)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
◎本2009.03 10,000,369 127,146 -289,871 -787,337
◎本2010.03予 8,700,000 135,000 -45,000 -210,000
◎本2011.03予 9,250,000 220,000 160,000 60,000
◎中2009.09 4,124,958 -24,760 -110,139 -133,221
◎中2010.09予 4,300,000 40,000 10,000 -5,000
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1株益¥ 1株配¥
◎本2009.03 -236.9 3
◎本2010.03予 -46.9 0-3
◎本2011.03予 13.4 0-3
◎中2009.09 -40.1 0
◎中2010.09予 -1.1 0
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