ソフトバンクGがコロナ禍でも投資した「25社」

目を付けたのはアマゾン、テスラだけじゃない

ソフトバンクグループが保有する海外の上場企業は多種多彩(撮影:尾形文繁)

ソフトバンクグループ(SBG)が海外のIT企業を中心にアメリカ上場株への投資をにわかに加速している。アメリカの規制当局である証券取引委員会(SEC)に8月17日に提出した文書で、2020年6月末時点でアマゾンやマイクロソフトなど25銘柄を保有していることが明らかになった。

この投資は、ソフトバンクグループが2020年3月に発表した「資産売却プログラム」と関係している。同プログラムは、4.5兆円分の保有資産を売却・資金化し、自己株買いや負債の削減に充てるというもの。1年かけて実施する予定だったが、8月初旬までに4.3兆円分のメドを付けた。

資産売却で得た資金などを新たに運用するため、4月~6月に1兆円超を上場株に再投資。そのうち半分強の5649億円は売却し、654億円の売却益を確保している。資産売却で得た資金を現金のまま寝かさず、コロナ禍の中でもキャピタルゲインを得ているわけだ。

ソフトバンクグループによれば、今回、SECの文書で明らかになった銘柄は、この上場株投資の一環として取得したものだという。

孫正義会長兼社長は8月11日の決算会見で、上場株投資を行っていることに触れ、「中長期の『情報革命』を推進するうえで上場企業にも重要な会社がいくつもある。われわれが詳しいIT分野に集中したい」と戦略的な意味についても説明している。

6月末時点で保有する総額約38億ドルのうち、約10億ドルと突出して多いのがアマゾン。その次にグーグルの親会社であるアルファベット(4.75億ドル)、画像編集ソフト「フォトショップ」を展開するアドビ(2.49億ドル)など、ITの大手企業が名を連ねる。

保有額の上位銘柄に意外感はないが、全体では、EC(ネット通販)や法人向けソフトウェア、教育などのアメリカの新興企業、中国のIT企業など幅広い。あまり日本で知られていない企業も複数ある。

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