船橋市立坪井小学校の峯友明校長と萩原直之先生に聞いた「失敗恐れる優等生」に効く、うまい殻の破り方 「意見言える子」「認め合える子」はどう育つ?

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授業中に写真を撮って学習の記録にできるのも、ICT教育のメリットの1つ。低学年の児童も慣れた手つきだ
(提供:坪井小学校)

坪井小にとって、ICT教育6年目となる今年。コロナ禍により、例年どおりの学校運営ができなくなった。しかし同校では、始業式で電子黒板をフル活用したほか、第2波、第3波の到来に備えてオンライン授業の体制を整えている。

「とくに来年度への引き継ぎができない6年生を優先して、各家庭から授業を受けられるよう環境を整えました。家庭で授業を受ける子どもたちの様子を、教師がリアルタイムで見て、理解度を把握できるので便利です。しかし、すべての家庭にデバイスや十分なネット環境が整っているわけではありません。漢字の練習1つとっても、iPadなら書きやすいがPCのマウスでは書きにくいといった使い勝手の差が生じてしまう。また家庭環境もそれぞれ違いますから、全員が同様に勉強できるわけではないんです。そうした意味でも、現状は紙の教材を中心とし、オンライン教材はサブの位置づけにしています。利便性と平等性を兼ね備えたやり方を、これからも模索していきます」と萩原先生は力強く語る。

日々、教育現場の最前線に立つ2人。とくに児童の未来を語るとき、その口調に熱がこもる
(撮影:大倉英揮)

ICT教育が必須の時代。一歩先を行く坪井小のICT教育は、どこを目指すのか。最後に展望を語ってもらった。

「膨大な情報があふれかえる時代を生きていく子どもたちです。何か問題に直面したとき、必要な情報を手に入れ、それを適切に活用して課題を解決する力をつけていってほしいです。それが自主性であり、いわゆるコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力にもつながっていくと考えています」(峯友先生)

「これからどんどんAIが進歩して、社会全体の様相が変わっていくでしょう。子どもたちには、いつも自分の頭で考えて意見を持ち、より深めていけるように育ってほしい。クリエーティブな発想力と、それを形にする能力を身に付けて、新しい時代をタフに生き抜いていってほしいですね」(萩原先生)

(注記のない写真はi-stock)

制作:東洋経済education × ICTコンテンツチーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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