東京駅、JR東日本vs.東海「駅ナカ対決」新局面に "鉄分"も豊富、改札内外に2大新スポットが誕生

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ほかにも新幹線・高速バスの客貨混載物流を活用する回転寿司と海鮮居酒屋などは、JR東日本グループが展開する駅ナカならではの店舗といえそうだ。

寝台列車の模型やヘッドマークのレプリカを展示するスペースも(筆者撮影)

グランスタ東京の中心部には、「ゼロキロポスト」(起点である東京駅に立つ距離標)にちなんだ待合空間「スクエア ゼロ」が誕生した。鉄道に関連した展示スペースがあり、赤レンガ調の壁側に設置したショーケースに、かつて東京駅を発着していた寝台列車のヘッドマークレプリカなどを見ることができる。ブルートレイン車両の1つ「ナハネフ20型」の大型模型は車内の寝台1つ1つまで細かく作り込まれている。

エキナカ初登場や新業態がズラリと並ぶ店舗も、鉄道にちなんだ商品をそろえる。例えば、カステラ専門店の文明堂東京が手掛ける「nuevo by BUNMEIDO」では、電車をデザインした箱に入った「トレインカステラ」を販売。大人だけでなく、子どもが喜ぶお土産用に選んでもらうことを意識しているようだ。

八重洲側にも新エリア

一方、東京ギフトパレットは東京駅八重洲口の商業施設「東京駅一番街」の一部として開業した。こちらはJR東海グループの東京ステーション開発が手がける。同社は都内を走る東海道新幹線の高架下の開発事業を展開している。

八重洲口にオープンした東京ギフトパレット(筆者撮影)

東京駅一番街はこれまでも国内外から東京を訪れる観光客にとって人気のスポットだった。ポケモン、リラックマといったキャラクターやNHK・在京民放キー局のグッズのショップが並ぶ「東京キャラクターストリート」、ラーメンの名店を集めた「東京ラーメンストリート」、菓子大手のカルビー、グリコ、森永製菓がアンテナショップを出店する「東京おかしランド」などで構成する。

これらのエリアは地下1階部分に広がっているが、東京ギフトパレットは東海道新幹線の八重洲北口改札そばの1階と2階部分、以前はジェイアール東海ツアーズ東京支店があった場所にオープンした(同支店は南口エリアに移転)。約30店舗の専門店街で、旅行のお土産のみならず、オフィス街が近いことから訪問先への手土産に好都合な商品をそろえた。

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