「ニセ医学」にだまされる人がハマる落とし穴 ウソ情報に振り回されないための7箇条伝授

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4:「何でも治せます。がんでも治せます」

現代医学では完治が難しい病気について、例えばがんであっても「治せる」と安請け合いするのがニセ医学の特徴です。がんであれば種類を問わず、ステージ4で全身状態が悪化した末期がんと呼ばれる場合でも、「何でも来い」と無責任に受け入れます。

5:「海外では当たり前。日本は遅れている」

日本は世界的に見ても添加物大国だとか、トランス脂肪酸を規制していないのは先進国では日本だけというような、国ごとの特徴を考慮せず、おまけに正しくもない情報を好みます。また、「(対象のニセ医学は)日本ではあまり知られていないけれど、海外では当たり前だよ」という決めゼリフも得意です。

6:難しい言葉を使ったもっともらしい説明

例えば、「エントロピー」、「量子力学」など、難しい単語を多く繰り出して、「もっともらしいような説明」を行うなど、ニセ医学を吹聴する人たちは特異な話術に長けていることが多いです。

7:批判に対して攻撃的

ニセ医学の施術者もそのファンもなぜか攻撃的な人が多く、批判的なことを言う人にはこぞってSNSに攻撃的な反論を寄せてきます。さらには、それならば科学的根拠を示せと疑問を投げかけられた場合、「6:難しい言葉を使ったもっともらしい説明」を行います。

正しい知識を身につけることが重要

『”意識高い系”がハマるニセ医学が危ない!』(扶桑社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

ニセ医学を信じてしまうと、誤った知識を披露してしまった際に自分が恥ずかしい思いをするだけではなく、自分や自分が一生懸命守ろうとしている家族や友人に、深刻な健康被害がおよぶ可能性があります。

大げさな話に思われるかもしれませんが、医療現場にはニセ医学を信じた挙句、最終的にはさじを投げられた人たちが実際にやってきます。

だからこそ、ニセ医学に取り込まれる人が少しでも減るようにと、私は情報を発信し続けています。皆さんも自分がニセ医学に取り込まれないように正しい知識を身につけていきましょう。

桑満 おさむ 五本木クリニック院長、ニセ医学バスター

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くわみつ おさむ / Osamu Kuwamitsu

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に開院。〝日本一の町医者〟を目指し、地域密着型のクリニックを展開。またネットなどにはびこるニセ医学に危機感を抱き、エビデンスを用いて軽快かつ辛辣に論破していくブログで話題。NHK『チコちゃんに叱られる!』(2018年6月29日放送)にも登場するなど、活躍の場を広げている。

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