若き友人たちへ 筑紫哲也ラスト・メッセージ 筑紫哲也著
昨年亡くなったジャーナリスト・筑紫哲也の遺稿集。表題どおりの雑誌記事2回分と大学での講義を中心に、未来を担う若者たちへ向けたメッセージとなっている。
著者は、半世紀もの間携わってきた自身の職業を「心配性のジャーナリズム」と称する。力を持った者が、その力に任せてやろうとすることや、世間の大多数の人たちがどっと同じほうに向かおうとしたときなどの危険を言い立てるのが「心配性のジャーナリズム」だと言う。特に権力への監視を怠らないのが、ジャーナリズムの本分だとも。
この国が抱えるさまざまな問題、憲法、沖縄、教育、メディア、宗教などを鋭く突きながら、自身の「世代責任」を果たそうとする姿が見える。
岩波新書 735円
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