マイクロファイナンス 貧困と闘う「驚異の金融」 菅正広著
マイクロファイナンスは、通常の銀行業務の常識を覆す画期的な金融だといわれる。担保も持たず金融サービスから排除された貧困に苦しむ人人のために少額無担保融資を行いながらも、その貸倒率が平均1~2%だからだ。
なぜそれが可能なのか。借り手が収入を生み出す活動・事業を開始・継続できるかを基準に、融資の申し込み段階から人物像や事業を見極め、生活の相談に乗ったり就業支援などを行う。いわば、私的利益と社会的利益を両立させた金融なのである。
マイクロファイナンスが日本の貧困問題に有効なのかを論じながら、貧困を“社会問題”ととらえ、その撲滅に社会全体が取り組むことの重要性を訴える。
中公新書 777円
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