資生堂が女子ゴルフ大会開催に注力するワケ

今の女子プロは渋野日向子人気が過熱

資生堂アネッサレディスオープンで優勝した渋野日向子選手(中央)(筆者撮影)

8月上旬、渋野日向子プロが女子ゴルフメジャー競技の全英女子オープンで優勝した。樋口久子プロが1977年全米女子プロ選手権で勝って以来、42年ぶり日本勢2人目のメジャー制覇である。海外初遠征で初メジャー優勝、20歳のスマイルが世界で注目を浴びた。ゴルフメディアだけでなく一般メディアも巻き込んで、帰国会見の会見場にはテレビカメラがずらっと25台並んだ。ゴルフ競技の枠を超えて、日本中が渋野フィーバーとなった。

帰国時に笑顔を見せた渋野日向子プロ(筆者撮影)

帰国後2戦目、8月開催のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでも大会2日目には例年の3倍近い9481人のギャラリーが押しかけ、会場のゴルフ場周辺は早朝から大渋滞が起こっていた。

帰国3戦目のニトリレディスゴルフトーナメントでも活躍し注目を集め、このフィーバーは女子ゴルフ界では宮里藍以来である。

渋野は昨年プロデビューしたばかりで、昨年のLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアーの獲得賞金は0円。今年一気にブレークした。5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ初優勝、7月の資生堂アネッサレディスオープンではプレーオフを制して国内でも2勝している。9月15日現在、獲得賞金も9000万円を超え、賞金ランキングも2位につけている(全英女子オープンの賞金67万5000ドル(約7200万円)は国内賞金ランキングに加算されない)。

資生堂がなぜゴルフの大会を主催しているのか?

その国内で2勝目となった資生堂アネッサレディスオープンは今年から始まったトーナメントであり、渋野は初代女王となった。渋野の全英優勝で、資生堂アネッサレディスにも再び注目が高まった。化粧品国内最大手の企業が今年からゴルフの大会を主催する理由は何か? 同大会の責任者で大会実行委員長を務めた資生堂メディア統括部長・髙橋満氏に聞いた。

資生堂の髙橋氏に話を聞いた(筆者撮影)

「ゴルフのスポンサーを始めたのは2015年のことです。資生堂として、日焼け止め商品のアネッサブランドにおけるスポーツシーンでの需要を意識して、女性の美しさに着目しました。そこで2015年から上田桃子プロと契約しました。同年LPGAのオフィシャルスポンサーになりました。

2016年からは年間表彰式で『LPGA 資生堂ANESSA Beauty of the Year』の表彰も実施しています」

資生堂はほかに、渡邉彩香プロ、三浦桃香プロと契約している。

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