小田急ロマンスカー「あの色」を生んだ天才画家 下北沢駅で話題の「奇抜な壁画」に秘密がある

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同様のことが、バーミリオンオレンジを基調としたカラーリングにも言えると思う。その伝統カラーはいちばん新しい特急ロマンスカー・GSE(70000形)でも、車体側面のラインとして使用されている。

左・スタンプ3つでおもちゃ風GSE壁紙、中・6つでODAKYU文字をデザインした6車種壁紙、 右・隠れ設置駅でもらえるSE車壁紙(筆者作成)

GSEは今年3月で就役1周年を迎えた。

それを記念して、現在「特急ロマンスカーモバイルスタンプラリー」というイベントをやっている。指定された駅でスマホにデジタルスタンプを押していくと、その数に応じて壁紙がもらえるのだが、光栄にも私はその壁紙のデザインを担当させていただいた。SE車と宮武岳彦さん、GSEと私(やすこーん)、などと並べると大変おこがましいが、ほんのちょっぴり宮永さんに近づけたようで非常にうれしい。

下北沢レリーフを制作した理由

中でも、隠れ設置駅にある壁紙絵のSE車は、宮永さんをリスペクトして描いたものだ。下北沢の壁に宮永さんのイラストをモチーフとしたレリーフが掲げられ、私は期間限定ではあるが、「壁紙」をデザインした。下北沢のレリーフを見たとき、私が感激した理由はそれだった。

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1957年デビューのSE車は60分で新宿―小田原間を結ぶことを目指し、昨年登場したGSEは最速59分で新宿―小田原間を走行することを可能にした。そして小田急線は、代々木上原―登戸間を複々線にするという悲願もついに達成した。宮永さんの絵をモチーフにして、下北沢のレリーフが制作された理由も自ずとわかってくるだろう。ちなみにレリーフにある4本の線は、複々線を表しているそうだ。

スタンプラリーの期間は3月21日~5月6日と残り少なくなってきた(スタンプラリー期間中は「小田急1日全線フリー乗車券」を発売)。さらにスタンプ6個を制覇して応募すると、抽選で7月6日に行われる「GSE特別ツアー」に招待されるかもしれない。

ぜひこの連休中に、小田急1日フリー乗車券でモバイルスタンプラリーを楽しみ、壁紙をゲットしてほしい。そして宮永岳彦記念美術館に足を運んでその優美な世界を堪能してほしい。

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