事務総長ら国連幹部が上智大学を訪れる理由 キャンパスでも年2回「国連Weeks」を開催
一昨年には、国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏や、国連難民高等弁務官のフィリッポ・グランディ氏を迎え、特別講演会を開催。このように、一大学ではなかなか難しい要人の招聘を実現しているのも上智大学と国連との結びつきの強さを物語っている。
「上智大学には、国際機関での勤務経験が豊富な教員が多く、教員の社会経験や研究を通じて築き上げたネットワークが、プログラムの構築や要人の招聘の実現につながっています」(植木教授)
植木教授自身も、30年近く国連で働き、イラクで大量破壊兵器査察団の報道官を務めるなど歴史の大きな転換点に立ち会ってきた。その経験を若い世代に伝えていきたいと語る。
「同じように国際機関で働いてきた仲間に聞くと、異口同音に『この仕事をしていて良かった』と言う。もちろん、ハードな場面もたくさんありますが、多くの人と力を合わせて世界で起きている問題に直接貢献することは、ほかの仕事では得られない醍醐味があります。今後も、より多くの国際機関との連携をさらに強化し、そこでの就業体験の機会創出やイベントの共同実施などをいっそう進めていく予定です。上智大学としても人材の発掘、育成に力を入れ、相互利益になるように努めていきたいです」(植木教授)

国連との結びつきは上智大学のグローバル教育の要。この結びつきを武器に、学びを深めた人材が国際機関で活躍することで、いっそう人的ネットワークが拡大し、さらなる人材の育成につながるはずだ。その歯車は、10年後、20年後の世界を見据え、すでに勢いよく回り始めている。
第11回国連Weeksに
MISIAとMIYAVIが登場
11回目を迎える上智大学の「国連Weeks」が、6月3日(月)~20日(木)に四谷キャンパスにて開催される。多くのイベントの中でも興味深いのは、MISIA氏とMIYAVI氏という2人のアーティストによる講演だ。アフリカ支援を行っている歌手のMISIA氏による「MISIAが見たアフリカの教育と開発支援」とUNHCRの親善大使を務めるMIYAVI氏の「世界の難民問題-日本からできること」というもので、本人たちの生のレポートを聞くことができる。
また、国連人道問題調整事務所(UN OCHA)のアンドリュー・ワイリー氏らとともに紛争下での人道支援の現状と課題について考えるシンポジウムや、国際機関やNGOで活躍する職員と国際協力分野でのキャリア形成について直接対話できるワークショップなど、より実際的なイベントもあり、学生だけでなく、ビジネスパーソンにとっても身になる内容が満載だ。
すべてのイベントは、誰でも無料で参加可能だ。 各イベント詳細および申込みは上智大学公式サイトから。




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