歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判 東郷和彦著
34年間外交官を勤めた著者が、戦後60余年を振り返りながら現在この国が直面している外交問題を俯瞰した。
著者の祖父は、太平洋戦争開戦時の東条英機内閣と終戦時の鈴木貫太郎内閣で外相だった東郷茂徳。東京裁判でA級戦犯となった。この事実を著者がどう受け止めたのかから始まり、あの戦争が根である靖国問題、慰安婦問題、歴史教科書問題など、アジア諸外国との軋轢を詳細に分析。日本にとって真に国益となる外交戦略を模索している。
これらの問題を解決するのは容易ではない。置かれた時代状況を見極め、目前の利益と長期的な利益を考慮しながら、相手国の利益も鑑みて最終的に国益を実現していくのが外交だと論じる。
講談社現代新書 840円
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