ジャカルタ地下鉄、今月開業へ「見切り発車」?

走りは順調だが駅へのアクセス道路は未完成

ジャカルタMRTJ南北線・ルバックブルス駅に停車中のブンダランHI行き試運転列車。車両はまるで日本の通勤電車(筆者撮影)

インドネシアの首都ジャカルタにいよいよ3月下旬開業予定の、ジャカルタ地下鉄公社(MRTJ)南北線第1期区間。日本のパッケージ型インフラ輸出の大型案件であるとともに、首都を南北に貫く通勤の大動脈がついに開業するということで、日本・インドネシア双方の注目を集めている。

しかしながら、実際の工事や試運転の状況を見てみると、果たして3月下旬にフルスペックの状態で開業できるのかと一抹の不安を覚えるのも事実である。3月上旬の時点で運賃も決定しておらず、開業したとしても通常の5割程度の本数での運行開始など、暫定開業となる可能性もあるようだ。

そんな中、2月下旬より一般向けに先んじて関係者を招待した試乗会が設定された。イベントや来賓対応などで試乗できるチャンスは以前にもあったが、ヘルメット・安全チョッキなしでの、実際の営業運転を想定した試乗会がようやく設定されたのだ。

乗務員訓練の列車に同乗

このような試乗会は、当初は昨年12月下旬には実施するという話だったものの、1月に、そして2月にと延期され、もう後がない状況であった。

試運転自体は、最低限の土木工事と電気工事を終えた昨年8月から開始されているが、これは車両メーカーによる信号確認、性能確認、また規定キロまでの走り込み試験である。

車内に貼られたナンバーの下には製造メーカーである日本車輌製造の英字表記が輝く(筆者撮影)

MRTJ乗務員向けの訓練として、実際にインドネシア人運転士の手による試運転が始まったのは12月中旬のことだ。その後は時間帯を分けて、引き続きメーカーの試験と乗務員訓練が並行して行われてきた。

今回の試乗会も、日中のメーカー試験が終了した後の、乗務員訓練のための試運転列車に便乗することとなった。試乗の行程は第1期区間の起点・ブンダランHIから出発し、途中下車せずに終点のルバックブルスまで行き、1往復して戻ってくるかたちだ。

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