ロシアはどこに行くのか タンデム型デモクラシーの限界 中村逸郎著
大統領職を退いた後もロシア政治の実権を握るプーチン首相。メドベージェフ大統領との間のタンデム(2頭立て馬車)体制の先行きはどうなるのか。再び「偉大な国家」を目指すロシアの生の声を集めながら研究者が予想した。
出席料10万円のパーティに集まる富豪がいる一方、大半の市民は物価上昇に苦しみ社会の分断が生じている。公務員が増えて汚職が広がる。与党統一ロシアの支配力が増し、不正選挙が黙認される。こうした現実があるものの経済の安定と国力の回復がプーチンを“国父”視させ、今でも強い影響力を残す。
二頭体制は当面続くが、最近「強さ」を誇示する現大統領の動きが対立をもたらさないか、著者は注目している。
講談社現代新書 777円
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