上智大学が教える「国際公務員」への第一歩 国際機関への履歴書に何を書くべきか?

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「国際機関で働くことは、世界で起きている問題に直接貢献できるということです。その中でも自分でクリエーティブにどんどん仕事に取り組んでいけますし、それが世界を変えていく一端になります。まさに世界の歴史とともに生きていることを実感できます」

実際に「国際公務員養成英語コース」を受講した男性(30代・金融)は、「学生の頃から国際機関で働くことに興味がありました」と受講のきっかけを話す。内容が実践的だったことと、仕事をしながら通えることに惹かれたという。

「20人弱のクラスメイトは、学生から政府機関の職員、会社員などさまざまなバックグラウンドでしたが、皆、成長意欲も高く積極的な人ばかりで刺激的でした。内容も、国連の決議文書や広報ビデオなどを題材にした実践的なもので、先生からのフィードバックが詳細かつとても丁寧だったのがとてもありがたかったです。授業や課題のレベルは高くて難しかったんですけどね(笑)。それに、担当のアン=マリー・アイバネス先生がユーモアのある方だったおかげで、授業がアクティブに双方向で進み、グループワークでもクラスメイトと自然と打ち解けて、互いの得意分野を生かしたプレゼンもできました」と講座への満足度の高さを感じさせる。

「夢」を「目標」にするために

受講後は、日英の表現力が増し、説得力のある文章を作れるようになっただけでなく、クラスメイトを基点として交流の幅も広がっているという。さらに「これまでは国連食糧農業機関(FAO)で働きたいと考えていたが、講座で『自分の専門分野に近い国際機関やポストに応募することが重要』と学んだため、今後は募集のタイミングが合えば金融に関係する国際機関に挑戦したい」と、かつて「夢」だったものが「具体的な目標」へと変わったようだ。

「上智」とは、真の叡智のこと。真の叡智は世界に通ずるという思いで開学以来、国際性あふれる人材養成を重視してきた。グローバルに社会貢献できる人材を育てる同大学だからこそ実現しているこの講座には、植木教授以外にも国際機関や国際協力に携わっている現職の講師陣ばかりで、ここでしか学べない知識と経験が詰まっている。まさにこの講座は、叡智と実践が結集された「国際機関への道」なのである。

世界を変える仕事がしてみたい、国際機関で働いてみたい――。この講座は、そんな気持ちを持つ人に対して「道しるべ」の役割を果たすのかもしれない。

10月開講講座 参加申込み受付中

国連事務総長が上智大学へ


 2017年12月14日、国連事務総長として初来日したアントニオ・グテーレス氏が上智大学に招かれ、「グローバル課題~『人間の安全保障』の役割~」と題した特別講演会が行われた。講演後には、上智大学を含む13大学からの約30人の学生と懇談。 「日本だけを見るのではなく、世界を見てください」と語りかけ、「日本人として精いっぱい役割を果たしてください。同時に、世界市民として生きてください」と、熱い言葉を残して会場を後にした。