韓国サムスン電子、3Q営業益は過去最高

半導体事業が好調

10月25日、韓国のサムスン電子が発表した第3・四半期(7─9月)決算は、営業利益が10兆2000億ウォンとなった。写真は昨年8月、ベルリンで撮影(2013年 ロイター/Tobias Schwarz)

[ソウル 25日 ロイター] - 韓国のサムスン電子<005930.KS>が25日発表した第3・四半期(7─9月)決算は、営業利益が26%増の10兆2000億ウォン(96億ドル)で過去最高となった。

スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)販売の伸びが急速に減速する中、半導体メモリー事業が大きく回復した。同社の予想は10兆1000億ウォンだった。

半導体事業の利益は倍増の2兆0600億ウォンで、3年ぶりの高水準となった。今年に入ってからの半導体価格上昇や、韓国の大手半導体メーカー、SKハイニックス<000660.KS>が所有する中国工場で先月発生した火災に伴う供給タイト化を受けた。

サムスンは声明で「モバイル機器向けのDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)出荷は、年末商戦シーズンが近づく中、ローエンドからハイエンドまでさまざまなスマホが販売されるため、堅調に推移するだろう。特殊なDRAMやNAND型フラッシュメモリーの需要が高まり、市場では供給がタイト化するだろう」と指摘した。

モバイル機器事業の利益は過去最高の6兆7000億ウォンを計上した。スマホ「ギャラクシー」の低価格製品群を拡大したことで出荷台数が増加。ハイエンド機器の伸び鈍化の影響を補った。

全体の売上高は59兆1000億ウォン。同社予想は59兆ウォンだった。

<求められる新たなヒット商品>

サムスン電子全体の営業利益が過去最高を更新したのは、過去7四半期でこれが6四半期目。だが、新たなヒット商品なしに過去最高益を更新し続けるのは難しくなりそうだ。

サムスンは25日、半導体事業は今四半期も堅調となりそうだと予想。一方、スマホは年末商戦における競争激化により伸び鈍化が見込まれるとした。

LSアセット・マネジメントのファンドマネジャー、Kim Sung-soo氏は「サムスンはスマホ市場でアップルに急速に追い付いており、よくやっている。だがサムスンがさらにうまくやっていけるかどうか私は懸念している」と指摘。「ノキアのように、サムスンは市場シェアが頭打ちになるかもしれない。アップルも反撃しており、サムスンにとって苦しい戦いとなりそうだ。サムスンは株価のモメンタムを回復させるために新たな成長エンジンを示す必要がある」と述べた。

サムスンは、今四半期のスマホ出荷が前四半期比約1─5%増になると予想。販売価格は横ばいもしくはやや上昇するとみている。

サムスン電子の株価は決算発表を受けて横ばいで推移。日本時間午前10時01分時点では0.5%安となっている。

サムスン株は過去3カ月で10%上昇していた。

*内容を追加して再送します。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT