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母の日に蘭?「サイバー農家」宮川洋蘭の戦略 1370人の島から世界へ、根底にある思考とは

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宮川さんのハウスでは300品種の洋蘭を栽培し、年間5万件を出荷。「夢の花咲く戸馳島」をキーワードに、新商品の開発にも取り組んでいる(写真:宮川洋蘭提供)

宮川さんの目は自分たちのショップだけでなく、地域全体に向けられています。宮川洋蘭が拠点を構えている熊本県宇城市の戸馳島(とばせじま)の人口はわずか1370人。

島には13軒の蘭農家があり、お互いに切磋琢磨しつつも、農家同士で連携を取り合っています。

生産者が集まって5年先の蘭を学ぶ”五蘭塾”も定期的に開催しており、「仲の良さが一番の自慢」と宮川さんは語ります。

花卉の産出額は、1998年の6346億円をピークに徐々に下降線をたどり、2014年は3732億円にまで減少しています(数値は農林水産省調べ)。

マーケットが縮小する中で、 「自分たちの強みはなんなのか」「どこを尖らせればいいのか」を地域一丸となって考え抜いており、経営資源の最適化を図る分析も行っています。

蘭の島として世界一を目指す

農家らしからぬ戦略のように感じてしまいますが、宮川さんの根底にあるのは「成功の反対は何もしないこと」という揺るぎない考えです。もっと多くの人たちに戸馳島を知ってもらい、蘭の島として世界一になるという目標の実現に向かって、前例のない取り組みであっても積極的にアクションを起こしています。

時代に合わせて事業形態を変化させていく中ではすべてがうまく進むわけではなく、ときには無理をして失敗することもあるそう。でもそのときはそのときで、かっこ悪いところもストーリーに落とし込んで発信すればいい。そんな人間らしさが、花に息吹を吹き込んでいるのでしょう。

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