ボーイング、JAL失注で”米国回帰”加速か 中国、韓国も生産地の候補か

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限られた選択肢

ボーイングが777Xの機体や部品をどこで生産するかについて、選択肢は限られている。確実に成し遂げられる企業は一握りだからだ。

受注の可能性がある米国の企業は、スピリット・エアロシステム(カンザス州)、トリンプ・グループ(ペンシルベニア州)など。スピリットはすでにボーイング機の翼の一部や機体を製造している。トリンプは航空機の翼や機体などを製造している。ボーイングが、自社で生産する可能性もある。

スピリットは、関心があるとし、777型機の翼や胴体部品の製造実績があると強調した。トリンプのコメントは得られていない。

韓国と中国も、777Xの一部の生産場所の候補として取りざたされている。

ボーイングに近い筋は、ボーイングが世界的に進める経費削減によって、生産委託された日本企業は中国やインドで低コストの製造業者探しを強いられる可能性が高く、サプライチェーン(供給網)で中国の存在感が増し日本が低下するとの見方を示した。

ボーイングが2012年に始めた経費削減計画「Partnering for Success」は、日本企業を含むすべてのサプライヤーに3─4年で15%のコスト削減を求めているという。

(Alwyn Scott、Tim Kelly記者;翻訳 武藤邦子;編集 加藤京子)

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