高炉鉄鋼業界の信用力は、変動要素増えるも当面は安定的 《ムーディーズの業界分析》

コーポレートファイナンス・グループ
シニア・バイスプレジデント 長岡 朋通

原料価格に継続的に上昇圧力がかかり、また世界の多くの地域で経済の減速傾向が強まり、一部の鋼材市況の動向にも弱さが見られるなど、高炉鉄鋼メーカーの業績の見通しには不透明感が増している。一方、主要顧客との価格交渉ではかなりの成果をあげており、生産コスト削減の取り組みと合わせて、不透明な要素を勘案しても今期も健全な水準の収益を生み出すことができるとみられる。

タイトな需給環境を背景として、2004年度以降5社加重平均で10%を越える営業利益率を示すなど、高炉メーカーは以前と比べるとかなり良好な利益水準を維持している。基礎的な需給ファンダメンタルズが大きく変わらなければ、減益要因に対する抵抗力も強くなっている。

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また、有利子負債の削減にも本格的に取り組んできたため、高炉5社合計の有利子負債残高は、1999年度のピークから半減している。かなり高かった財務レバレッジも、標準的な水準に低下している。

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