日経平均株価は続落、終値で2万円を下回る 1ドル=109円台後半への円高が重荷

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 8月4日、東京株式市場で日経平均は続落した。終値で3営業日ぶりに2万円の大台を下回った。為替が1ドル=109円台後半まで円高に振れたことを嫌気し、売り優勢の展開だった。写真は東京証券取引所で昨年2月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。終値で3営業日ぶりに2万円の大台を下回った。為替が1ドル=109円台後半まで円高に振れたことを嫌気し、売り優勢の展開だった。ただ、好決算銘柄の個別物色に支えられ下落幅は限定的。米雇用統計の発表を今晩に控えて様子見姿勢も強まった。

TOPIXも続落。セクター別では、精密機器が上昇率トップ。空運、小売がこれに続いた。半面、水産・農林、パルプ・紙が軟調。

米7月雇用統計の発表を前に買いは手控えられ、後場の値幅は約36円とこう着感が強まった。雇用統計についてロイターがエコノミスト92人に行った調査では、非農業部門の雇用者数は18万3000人増と予想されている。

大和証券シニアストラテジストの石黒英之氏は「雇用統計の結果が良くても悪くても、日本株の水準に大きな変化はないだろう。悪かったら悪かったで米の低金利政策が継続するとの思惑で米株が上昇し、日本株も連れ高する。だが、その場合為替は円高に振れるので結局は(日本株の)上値は重いままだ」と話している。

個別銘柄では、スズキ<7269.T>が急反発。3日に発表した2017年4―6月期の連結決算で、営業利益が前年同期比43.8%増の851億円と過去最高となったことを好感した買いが入った。トムソン・ロイターが集計したアナリスト8人の予測平均値740億円を上回った。

半面、カルビー<2229.T>が大幅続落。3日に発表した2017年4―6月期決算で、連結営業利益が前年同期比52.1%減の34億1300万円と低調だったことが嫌気された。昨年夏の北海道台風被害によるバレイショの調達不足から、ポテトチップスの生産、販売を調整したことが響いた。通期予想は変更していない。

東証1部騰落数は、値上がり1107銘柄に対し、値下がりが775銘柄、変わらずが140銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19952.33 -76.93

寄り付き    19949.79

安値/高値   19933.59─19984.51

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1631.45-2.37

寄り付き     1628.96

安値/高値    1626.70─1633.38

 

東証出来高(万株) 151500

東証売買代金(億円)21553.55

 

(辻茉莉花)

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