前原vs枝野の代表選で民進党は再生できるか

一騎打ちになれば党が分裂する懸念も

そして前原氏は7月29日に出馬表明をした枝野幸男前幹事長を支持するサンクチュアリ(赤松グループ)にも手を伸ばす。同グループに所属する阿部知子衆議院議員に、推薦を依頼したのだ。

阿部氏は旧社会党系議員と見なされているが、その枠にとらわれないことが多いため、関係者からこっそりと「治外法権」と呼ばれている。昨年の代表選でもサンクチュアリが蓮舫氏を応援していたにもかかわらず玉木雄一郎幹事長代理を応援した経緯がある。そして今回の代表選では前原氏からの依頼を即諾した。

玉木氏の出馬は難しそう

その玉木氏は8月1日夜、江田憲司代表代行と高井崇志衆議院議員と会談。これにより一部では、「玉木氏も出馬か」と囁かれた。

だが実際に、玉木氏の出馬は難しいのではないか。というのも、前原氏も枝野氏も、1993年衆議院議員選挙に初当選した当選8回組。所属した政党も、日本新党、民主の風、新党さきがけ、民主党、民進党と同じで、民主党政権のみならず自社さ政権時にも与党を経験した。玉木氏がいくら優秀な元財務省官僚で実務に長けていても、当選3回ではキャリア不足感は否めない。

加えて玉木氏が蓮舫体制で幹事長代理に就任したことも、執行部の一員としての責任が問われることになる。前原氏はそれを懸念して、昨年の代表選で蓮舫氏に敗れた後に蓮舫氏から要請された役員就任を断った。

また仮に江田グループが全員玉木氏を支持するとしても、立候補に必要な「20人から25人の推薦人」の要件を満たす可能性は大きくない。玉木氏自身の今後のためにも、「1回休み」のほうが無難だろう。

8月2日午後に開かれた民進党の両院議員総会では、代表選を8月21日告示・9月1日臨時党大会で投開票と決まった。党員・サポーターにも投票に参加させるための日程だが、これには多くの異議が寄せられた。

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