「妻の経済的自立」を阻もうとする夫の特徴

FPは見た!妻を見下すヒドい男たち

このような方々は、毎月の収入を上手にやりくりして、残った分を老後に回すような感覚の方が多い印象です。積極的に、いつ、いくらの資金が必要になるから、どのような手段でおカネを用意するかといったことは考えません。おカネに詳しい人は誰もいない状態のまま老後の準備期に突入するわけです。

さて、たいていの場合、女性は将来不安を抱えた中で、私に相談にやってくるのですが、その中でも同情せざるをえないケースもいくつかありました。

本当にあったひど~い夫の話

事件簿1:将来が心配な妻と、そんなことどうでもいい夫

将来不安を抱える妻が、今後の生活改善と資産運用を相談。何度も妻の要望を聞き、生活全般の見直しや、加入しすぎていると思われる生命保険の見直し、資金の運用などを提案。妻の気持ちがまとまったところで、夫婦同席で筆者から現状を説明した。

ところが、同席した夫は提案を一蹴。今まで月数万円の生命保険料を払っていたにもかかわらず、いざ見直すとなると、細かい点で文句ばかり。結局、夫婦で改めて今後について検討していただくことにしましたが、その後数年連絡はありません。

妻の夫を見る目つきが「信じられない!」というような感じで筆者には伝わってきました。総論賛成、各論反対。このようなご家庭はとても多いです。すでに相談しても話を聞いてくれるような関係ではないから、外部の専門家に相談に来ているのに、自分の考えだけを話し続ける夫。相談に来た妻の苦労は何だったのだろうと悲しくなります。

事件簿2:妻は無料の労働力にすぎないと考える夫

住宅ローンの見直し相談から、家計全体を見直そうという話になった夫婦。夫からの問い合わせでは、夫婦で話を聞きたいということでした。私が話したことを逐一メモするのは妻で、夫は質問するだけ。秘書だとでも思っているのでしょうか。妻が発言しようとしても「いいから、メモして」と、さえぎってしまいます。夫は自分に自信があるようで、質問の仕方から話し方まですべてが上から目線でした。

夫はしきりに注文住宅の自慢をしていましたが、妻は不満そう。こちらはどうやら、夫が独断でどんどんいろいろなことを決めてしまう「没コミュニケーション家庭」だったようです。このような場合、夫に何を言っても無駄なので粛々と相談を進めるしかありません。

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