30~31日の、米FOMC金融政策が焦点に NY市場で1ドル一時97円台に突入
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 26日のニューヨーク外為市場では、ドルが下落し一時97円台をつけた。米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を当面低水準に維持する方針をあらためて表明するとの観測から、ドル指数は5週間ぶりの低水準となった。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が25日報じたところによると、FRBは30─31日のFOMCで、金融政策の先行き見通しを示す「フォワード・ガイダンス」の修正を検討する可能性がある。当面金利を引き上げる考えはないことを強調することが狙いという。
そうなればドルが短期的に弱含む可能性があるとの見方がアナリストの間で出ているが、来週は雇用統計など経済指標の発表が多く、下げは限定的となる公算が大きいとの指摘も聞かれた。
BNPパリバの為替ストラテジスト、バッシリ・セレブリアコフ氏は「5月から6月にかけて市場ではFRBの緩和縮小が織り込まれてきたが、金利によるドルへの支援は弱まり、ドルの買い持ちは圧迫されている」と語った。
その上で、9月に緩和縮小を開始するとの見通しをFRBが維持するかなど、来週のFOMCをめぐる不透明感がWSJ紙の記事により高まったと指摘した。
ロイターのデータによれば、ドル/円は一時97.94円まで下落し4週間ぶりの安値をつけた。終盤は1.1%安の98.19円。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数<.DXY>は0.4%低下し81.625。一時6月20日以来の低水準となる81.548をつけた。
ユーロ/ドルは一時5週間ぶり高値となる1.3296ドルまで上昇した。終盤は1.3281ドルとほぼ変わらずとなった。
ドル/円 終値 98.26/31
始値 98.64/65
前営業日終値 99.27/29
ユーロ/ドル 終値 1.3277/81
始値 1.3259/60
前営業日終値 1.3277/79
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