駐車場業界は「シェア」の破壊力で激変する パーク24に迫るakippaの戦略
現在、日本の駐車場ビジネスでトップを走っているのはパーク24である。コインパーキングというビジネスモデルを掲げ、狭くて使いづらい空間を駐車場に活用することで、全国に提携駐車場を抱えている。
このトップ企業に対し、シェアリングエコノミーを活用して真っ向から勝負を挑んでいるのがakippaである。元Jリーガーという異色の社長でも知られる同社は、全国の空いている月極や個人の駐車場を簡単にシェアできるサービスで、これまでの駐車場ビジネスにある種の革命を起こしている。
トヨタも注目する駐車場のシェアリングエコノミー
akippaは、スマホを中心としたインターネットを活用し、主にイベント会場や観光地周辺で不足する駐車場を斡旋するサービスで成長している。
空きスペースで駐車場ビジネスを展開する際、既存のサービスを利用するならおおむねコインメーターを設置することになるが、インターネットによるクレジットカード決済のakippaならコインメーターが不要となる。またコインメーターがいらないなら、空きスペースを駐車場専用にしなくても済み、普段の利用に支障をきたすことなく、空いている日時だけ貸すことが可能になっている。その結果、駐車場を提供するのは個人だけでなく、企業も少なくない。イベントや観光シーズンで駐車場不足になるのは土日や祝日がメインであるが、こうした日に営業していない企業が多いからだ。
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