駐車場業界は「シェア」の破壊力で激変する

パーク24に迫るakippaの戦略

駐車場ビジネスに、ある種の革命が起きている(撮影:今井康一)
個人や組織が所有する資産を一部貸し出す形で他人と共有し、その対価を受け取るシェアリングエコノミー。ITを駆使し、これまでのビジネスの常識ではありえないほど小単位、不規則なサービスを提供できるシェアサービスは、低価格と利便性から「産業革命の一種」とも言われている。『経済がわかる 論点50 2017』(みずほ総合研究所著)の執筆者の1人である岡田豊氏に、「シェア」が既存のビジネスや業界に与えるインパクトを、駐車場業界を例に解説してもらう。

 

現在、日本の駐車場ビジネスでトップを走っているのはパーク24である。コインパーキングというビジネスモデルを掲げ、狭くて使いづらい空間を駐車場に活用することで、全国に提携駐車場を抱えている。

このトップ企業に対し、シェアリングエコノミーを活用して真っ向から勝負を挑んでいるのがakippaである。元Jリーガーという異色の社長でも知られる同社は、全国の空いている月極や個人の駐車場を簡単にシェアできるサービスで、これまでの駐車場ビジネスにある種の革命を起こしている。

トヨタも注目する駐車場のシェアリングエコノミー

『経済がわかる 論点50 2017』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

akippaは、スマホを中心としたインターネットを活用し、主にイベント会場や観光地周辺で不足する駐車場を斡旋するサービスで成長している。

空きスペースで駐車場ビジネスを展開する際、既存のサービスを利用するならおおむねコインメーターを設置することになるが、インターネットによるクレジットカード決済のakippaならコインメーターが不要となる。またコインメーターがいらないなら、空きスペースを駐車場専用にしなくても済み、普段の利用に支障をきたすことなく、空いている日時だけ貸すことが可能になっている。その結果、駐車場を提供するのは個人だけでなく、企業も少なくない。イベントや観光シーズンで駐車場不足になるのは土日や祝日がメインであるが、こうした日に営業していない企業が多いからだ。

次ページトヨタ車に搭載されるナビサービスでは
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 就職四季報プラスワン
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
  • 中学受験のリアル
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
衰退か再興か<br>アトキンソンと考える<br>日本の生存戦略

急激な人口減少と高齢化の先に待ち受ける地盤沈下を避け「日本再興」を進めるには、従来の常識にとらわれず新しい発想で問題に取り組むことが必要だ。最低賃金の引き上げを含む3つの生産性向上策を軸に、日本が生き残る道を探った。