朝ドラ女優が「脇役」でもブレイクする理由 かつてとはオーディション方法も変化した
若手女優の登竜門として知られる朝ドラヒロイン。しかしここ数年、ヒロイン以外の出演女優もブレイクするケースが増えている。
「新しくよい人材を見つけるためには幅広くオーディションをして、きっちり選ぶこと。現在のドラマ業界で定期的に出演者オーディションをオープンで行っているのが朝ドラとライダーや特撮シリーズだけですからね。また半年間、帯で放送される朝ドラは1クール(3か月)で終わる民放のドラマよりも放送時間が長いため、脇役にもスポットが当たりやすい」(ドラマ評論家・北川昌弘氏)
出演させる芸能事務所側にとってもメリットが大きいそうだ。
「朝ドラは幅広い層が見ていることもあり、出演後はCMが決まりやすいんです」(芸能事務所マネージャー)
さらには、現在のオーディション方法も影響しているようだ。「最近は“出演者オーディション”と銘打っているため、ヒロインの役にハマらなくても、よい人材は別の役で声がかかるそうです。『あまちゃん』のヒロインに落選したものの、脇役でチャンスをつかんだ有村架純、松岡茉優が最たる例です」(前出の北川氏)
朝ドラ出身女優たちの活躍はしばらく続きそう!
脇役からチャンスをつかむ
'11年『おひさま』、'14年『花子とアン』の出演を経て、昨年放送の『まれ』では見事ヒロインを務めた土屋太鳳(21)。ドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』の好演も話題!
『ピーター・パン』など多くの舞台に出演し実力派として知られていた高畑充希(24)。'13年の『ごちそうさん』ではヒロインの妹役。今年放送の『とと姉ちゃん』で国民的女優へ。