ニコン、国内で1000人規模の希望退職実施へ 一時費用で480億円の損失計上、今期赤字に

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縮小

赤字の半導体製造装置は先端の微細化加工に用いられる「ArF液浸露光装置」の開発を縮小する。

1台あたり数十億円とされる同装置の直近四半期の販売台数は、オランダのASMLホールディングス<ASML.AS>の19台に対しニコンは2台。岡氏は「ASMLとこれだけの差がつくとシェアを挽回するのは無理」と述べた。

装置事業の撤退という判断まで踏み込まなかった点について岡氏は、「ニコンの技術力が消えてしまうのは望ましくない。現時点では止血をして黒字化させる」と説明した。

カメラ、数年で市場金額半分に

主力のデジタルカメラの16年度販売台数は、レンズ交換式が前年比2割減、スマートフォンによる代替が著しいコンパクトは同4割強減の見込み。収益性の高い交換レンズも2割減る見通しだ。

岡氏は、「過去数年で市場の金額は半分になってしまった」うえに、成長事業と位置づけた医療関連なども「期待していたほど伸長していない」と述べた。

通期予想では営業利益は前年比54.9%増の490億円を見込む。岡氏は「今回は黒字で実施する攻めの構造改革」と強調した。

 

(浜田健太郎)

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