ドルは101円前半、円高はいったん休止も ドル高狙った投機筋の「失敗」が原因か

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 9月7日、正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の101.45/47円。写真はワシントンで昨年3月撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron)

[東京 7日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の101.45/47円。

早朝の取引では、新規材料がない中、米系ファンドのストップを狙ったドル売り仕掛けやドル・ロングの投げで、一時102円付近から101.24円まで急落した。その後いったん反発したが、再び101.20円まで下落し午前の安値を付けた。

前日発表された米供給管理協会(ISM)8月非製造業部門総合指数の予想外の弱さを受けて、ドルはニューヨーク市場で1円安になったが、今朝はあらためて1円弱のドル安が進んだことになる。

「同じ材料で2度も売り込むのは意外だが、ジャクソンホール以降、ファンド勢の間では、脇の甘いドルロングが相当できていたことは確か」(ファンドマネジャー)とされ、それらの巻き戻しが、前日、今日と二段階のドル安を生んでいるとみられるが、とりあえず目先のロングの投げは一巡した模様。

サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は6日、米経済は良好であり、緩やかな利上げが望ましいとの見解をあらためて示した上で、米議会と財務省は利上げ後の金利上昇への対応策を検討することが必要になるとの見方を示した。

総裁はまた、逆イールドまたはイールドカーブの平たん化がリセッションの予兆とは懸念しないと述べた。

さらに、米国のトレンド成長率は1.5―1.75%とした。

ウィリアムズ総裁の発言に市場は反応薄だった。

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