NECが新型ウルトラブックに込めた自信 A4サイズで世界最薄、年末商戦を外して勝負

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一方、PC本体を角の部分から落とした場合でも衝撃に耐えられるように、堅牢性を高めている。デザイン面では閉じた場合の先端部分を「Σ(シグマ)」の形にするなど、ディスプレイを開けやすいように工夫した。

ボディの色には、若干青みを帯びているシルバー、「オーシャンシルバー」を採用している。個人が家庭で使用するのはもちろん、携帯性が高いことから、ビジネス用途でも十分に活用できる。幅広い層をターゲットにしていると言えるだろう。

「特長のあるとがった製品で差別化」

興味深いのは、新製品投入のタイミングが12月27日と年末商戦のピークから外れていることだ。本山氏は「特長のある尖った商品なので、必ずしも商戦期にしか売れないわけではない。今回は出荷が可能なタイミングでいち早く販売することにした」と説明。また、最近のノート市場でアップルの「MacBook air」などが好調を維持していることを聞かれると、「OSも異なり、しっかりと差別化できていると思う」と胸を張った。

NECパーソナルコンピュータは11年7月にスタート。NECとレノボの国内PC事業を統合して設立された(出資比率はレノボ51%、NEC49%)。山形県・米沢の生産拠点でNECブランドのパソコン事業を運営している。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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