漂流するソニーのDNA 西田宗千佳著

漂流するソニーのDNA 西田宗千佳著

ソニーの新社長になった平井一夫氏は、かつて「蕩児の集団の番頭」だった、と冒頭に書く。プレイステーションを生み出したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、グループの異端企業で、奔放なカネ食い虫だったこともある。そのボスの久夛良木健氏を支えたのが平井氏だからだ。

プレイステーション3の開発現場では、久夛良木氏は不眠不休に近いエンジニアにさらにハッパをかけ、何度も作り直しを命じたという。その姿は、アップルのスティーブ・ジョブズ氏を彷彿とさせる。

SCEに脈々と受け継がれているのは、久夛良木氏のエンジニア精神であり、それがソニー復興のカギと考えるからこそ、平井社長はカメラ、ゲーム、モバイルの3本柱で復活を図ろうとしているのだろう。エンジニアの心を震わせるビジョン、強いリーダーシップを示せるかどうかが、復興への大きな課題であることがよく伝わってくる。

講談社 1680円

  

関連記事
トピックボードAD
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 会社を変える人材開発の極意
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブルー・オーシャン教育戦略
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
携帯料金は4割下がる?<br>「高い」の根拠を徹底検証

菅官房長官の「4割下げられる」発言の数値的根拠は正当か? やり玉に挙がるキャリア3社の携帯通信料金の解明に担当記者が挑む。結論は「高いとはいえないが、キャリアは儲けすぎ」。取られすぎと感じる人必読の渾身リポート。