乾坤一擲! GSユアサが電池増産へ大型投資
09年春には三菱自動車らと合弁で「アイ・ミーブ」用の電池生産を開始。09年4月にはホンダとHEV用電池の製造合弁会社を設立した。供給先を2社確保し、いずれも出資比率50%以上の主導権を握るなど独自の地位を築きつつある。
今後の焦点は収益化のメド。当面は先行投資が重荷となりそうだ。たとえば現在建設中のホンダ向け工場の生産能力では、同社の年間販売台数の1%以下にしか供給できない。今後ホンダがHEVの生産比率を上げれば、さらなる増産投資の要請も予想される。
価格下落圧力も強い。経済産業省は15年をメドに自動車用蓄電池の価格を現状の7分の1に下げるよう要求している。日興シティ証券の江沢厚太アナリストは「(リチウムイオン電池の)普及速度、普及時の価格は不透明」と話す。
一度は敗れたリチウムイオン電池市場で雪辱を果たせるか。積極投資の成否が今後問われることになる。
(西澤佑介 =週刊東洋経済)
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