松本清張を推理する 阿刀田高著

松本清張を推理する 阿刀田高著

今年生誕100年を迎えた作家・松本清張。同じく作家である著者がその小説作法の秘密に迫った。

著者はミステリーを、清張登場以前は探偵小説、清張以後が推理小説と分けている。探偵小説がプロットの巧妙さや探偵の超人的推理に主眼を置くものだとすれば、推理小説は犯罪の動機やその社会性、あるいは人間ドラマを重視したものだと説く。この画期的な転換を果たしたのが、清張をもって嚆矢とする。

「点と線」「ゼロの焦点」「砂の器」など、代表作を一つひとつ丁寧に例証しながら、作家が何にインスピレーションを得、どんな試行錯誤のもとに物語を構築しえるのかを、同業者ならではの苦悩も含めて解説している。

朝日新書 777円

Amazonを見る
楽天で見る

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 財新
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT