社長から直接「業務連絡」すぐに返信は危うい訳、LINEやチャットワークを悪用"新型CEO詐欺"《まさか自分が…コロっとだまされてしまう手口》
先日、筆者のChatworkアカウントにこの詐欺が仕掛けられました。ある会社の社長と思しきアカウントから突然コンタクト申請が届いたのです。「業務用アカウントです。今後の業務連絡のため、追加してください」というぶしつけなコメントが付いていました。
その人の会社名を見て驚きました。筆者の会社と同じ名前だったのです。試しにその会社のウェブサイトを検索してみると、プロフィールと同じ社長の名前と画像が見つかりました。
詐欺師は筆者がその会社で働いている従業員だと思って連絡してきたようです。そこで、試しに承認してみました。(※今回は調査目的なので真似しないようにしてください)
すると、「今すぐ財務責任者をこのグループに追加してください。こちらはほかにも業務の予定があります」とすぐに連絡がありました。本物の社員からお金を動かせる責任者をチャットルームに呼び込ませ、資金移動を指示する手口です。
無視していると、「至急、彼にグループへの参加を伝えてください。仕事の手配がありますから」と催促してきました。こちらを焦らせようとしているのがわかります。
「完璧なビジネス日本語」、チャットツールの落とし穴
なぜ、これほど多くの企業担当者がだまされてしまうのでしょうか。その一因とされているのが、生成AIの飛躍的な進化です。かつての詐欺メールといえば、翻訳ソフトを使ったような不自然な日本語や、奇妙なフォントが使われていることが多く、簡単に見破ることができました。
しかし、ChatGPTをはじめとする高度な生成AIが悪用されるようになった今、詐欺師が操る日本語は劇的に流暢になっています。
「お疲れ様です」「ご多忙のところ恐縮ですが」といったビジネスの定型句から、文末の締めくくりに至るまで、完璧な敬語と自然な文脈で構成されており、文面だけで偽物と断定することが難しくなっています。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら