乗り降りの邪魔「ドア地蔵」、電車迷惑度の上位に 駅と車内の「迷惑行為ランキング」2025年度版
「扉付近の滞留」が新設された一方で、昨年度10位だった「電車の床に座る」は2025年度の設問項目から除外された。この理由について民鉄協の担当者は、「過去のランキングを見ても低い順位にあり、迷惑度が減っているので、設問から外してもよいのではないかと考えた」と説明する。
ただ、今年度のランキングでは、16位「エスカレーター、エレベーターの利用の仕方」と17位「電子機器類の操作」は例年12〜17位にランクしている。「電車の床に座る」よりも順位としては低いにもかかわらず、なぜ設問として残しているのか。
アンケートに込められた意図
この理由について民鉄協に尋ねると、「マナー違反だけでなく、万が一の事故につながりかねない行為だから」という回答が得られた。
確かにエスカレーターを駆け上がったり、駆け降りたりする行為はステップを踏み外すと周囲の人を巻き込んで将棋倒しになるなどの事故が起きかねない。また、ホーム上で電子機器類の操作に熱中していると、機器を線路上に落としたり、自身が転落したりする危険もある。そのため、順位が低いとはいえ、設問として残しておくことで、いっそうのマナー改善を促す目的があるのだという。
このように、アンケート結果は利用者の意見の集合体であるが、アンケートの設問には鉄道事業者の思いが込められている。民鉄協には成功例がある。2018年度のランキングでは「荷物の持ち方・置き方」が1位となった。荷物の持ち方の中でも、リュックを背負ったまま満員電車に乗る、いわゆる「背負いリュック」がとりわけ迷惑視された。
しかし、今では混雑時にリュックを背負う乗客の姿はあまり見かけなくなった。満員電車内での背負いリュックが迷惑行為であることが周知された結果である。


















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