箱田:その他の経済分野はどうでしょう。
坂井:「農業部門が昨年より高い穀物収量を記録」「今年の経済発展の各目標とともに5カ年計画が完遂された」といった金総書記の発言が報じられていますが、その信憑性にはいささか疑問があります。
箱田:どのあたりが怪しいですか。
坂井:穀物生産高に関しては、すでに稲刈りが完了して久しいにもかかわらず、これまで全国レベルでの対前年比報道がなされてきませんでした。
近年の農業の振興ぶりを詳報した「朝鮮中央通信社報道」(25年12月5日付)でも、24年度分については「2023年より全国的に数十万トンの穀物が増収」としつつ、25年に関しては「進んだ営農方法が一般化されて穀物生産が成長」などと抽象的な表現にとどまりました。
