"老眼"がターゲット?とくにスマホで見るときは注意《「見間違い」を狙う巧妙な詐欺》偽メールや偽アカウントにだまされないで

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なりすましアカウントが完成すると、作成者は元アカウントのフォロー関係を中心に「フォロー」をしていく。送られた方は、知り合いがアカウントを作り直したのかと思い、フォローバックしてしまう。なりすましアカウントのフォロワーに知り合いがいると、それも担保となって信じてしまう。

なりすましアカウント
実際に作られたなりすましアカウント。最後に「a」の文字が足されている(写真:筆者提供)

相互フォローになると、相手はDMを送信してくる。内容はどの場合もほぼ一緒で、「LINEグループを開設しました。まだ参加していない場合は66と返信してください」というように、投資情報を共有するLINEグループに勧誘される。

LINEグループからのDM
LINEグループで投資に有利な情報を無料で提供するというDMが来る(写真:筆者提供)

すでにお気づきの人もいるかもしれないが、ここからは「SNS型投資詐欺」へと進んでいく。SNS型投資詐欺とは、投資の知識がない人やシニア世代を狙って金銭をだまし取る詐欺だ。

警察庁によると、SNS型投資詐欺の認知件数と被害額は急増しており、被害額は773.1億円にも上っている(「令和7年9月末におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」)。

SNS型投資詐欺の手口

SNS型投資詐欺の手口を説明する。はじめは、上記のようにInstagramやFacebookのDM、YouTubeの広告などから接触される。必ず儲かるなどの勧誘でLINEの公式アカウントとつながる、もしくはLINEグループに加入させられる。

LINEグループの場合は、投資の専門家が投資の知識を投稿し、グループのメンバーがそれを称賛するといった会話が続いていく。仲間がいるから平気だと油断したり、このグループの会話自体が楽しくなったりして、信頼するようになってしまう。

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