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<独自>日本生命がひた隠しにする出向者「スパイ活動」の組織的指示、内部資料には「銀行は情報流出に厳格なので注意せよ」との文言が
前述したように、この問題をめぐっては日本生命も2カ月前の9月に記者会見を開いている。そこでは、2019年5月から25年2月までの約6年間で、日本生命からの出向者13人が銀行をはじめ7つの保険代理店から計600件の内部情報を無断で持ち出していたと発表していた。
日本生命は9月に開いた記者会見で、内部情報の無断持ち出しに関して「明示的な指示はない」と説明していた(撮影:尾形文繁)
その際も、「当社関係者から明示的な指示はなかったことを確認している」「複数の出向者が関与し(中略)組織に課題があったと認識している」(宮嶌隆浩取締役常務執行役員)などと説明しており、組織的な指示については認めようとしなかった。
あたかも、出向者が内部情報を無断で持ち出すことを「ミッションの一つ」だと勝手に思い込み、暴走したかのような言い草だが、果たして本当にそうなのだろうか。
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