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DIC川村美術館閉館で残る名品、残らない名品。日本を代表する個性派私立美術館の閉館は日本のアート界にどのような影響を与えるのか

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この度の閉館・移設により、DICが保有する384点のうち4分の3に当たる280点を段階的に売却し、100億円程度の現金収入を目指すという。主要作品は同社がパートナーに選定した国際オークションハウスの「クリスティーズ」を通じて売却されるが、そこには印象派を代表するフランス画家のクロード・モネの《睡蓮》や、ピエール=オーギュスト・ルノワール、マルク・シャガールの作品も含まれる。

モネやルノワールの作品も貴重であり、悲しく受け止めている関係者は少なくない。ただし、これら作家の作品は東京の国立西洋美術館や箱根のポーラ美術館などにも多く所蔵されている。

あくまでも私見ではあるが、ロスコの作品が売られるよりは、影響は少ないだろう。なお、《睡蓮》の最低予想落札価格は4000万ドル(約59億円)となっており、ルノワールの作品も数十億円になると見込まれている。

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