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ホンダが国内事業を再強化。「軽自動車屋」! 経営陣に衝撃を与えたブランドイメージ調査、プレリュード好発進でも残る課題

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ホンダは1964年から5度にわたって参戦したF1で数々の勝利を挙げてきた。70年にアメリカで登場した厳しい排ガス規制「マスキー法」を、当時、圧倒的な技術力を誇ったビッグスリーを差し置いて、真っ先にクリアしたのはホンダ製エンジンだった。

そうした歴史を背景に、ホンダは“挑戦”や“先進性”、“スポーティ”といったブランドイメージを築き上げた。それらを体現した車がスーパーカー「NSX」であり、プレリュードだった。

一方で、ホンダには数多くの実用車を生み出した歴史もある。

90年代初頭の経営危機を救ったのは「オデッセイ」「ステップワゴン」といったミニバン群であり、00年以降の国内販売を牽引したのはコンパクトカー「フィット」やコンパクトミニバン「フリード」だ。販売台数へ貢献したのは、こうした生活に密着した大衆車である。

最大の成功事例の1つといえるのが、11年末に投入した軽乗用車「N-BOX」。軽自動車としては10年連続、登録車(軽以外の車)を含めても4年連続で国内販売台数ナンバーワンに輝いている。

軽乗用車「N-BOX」。近年、日本でもっとも売れている車だ(写真:ホンダ)

売れすぎN-BOXで軽の会社に

ホンダにとってN-BOXの大ヒットはありがたい反面、悩みのタネともなった。

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