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シャープが失った「らしさ」鴻海入り10年の功罪――徹底したコスト削減と経営スピードアップがもたらしたもの、親会社のトップ交代で方針大転換

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「昔のシャープでは、月に1度の経営会議にはめ込まないと決裁が取れなかった。鴻海傘下になったことで意思決定のスピードは上がり、今では必要なら(提案された)その日の午後にテレビ会議で決裁できる」(沖津社長)

しかし鴻海から送り込まれた経営陣が掲げた、徹底したコスト削減「節流(せつりゅう)」はシャープの中に歪みを生んでいった。研究開発のための人員は削減され、家電系の事業では広告宣伝費もほとんど使えなくなったという。

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