会員限定

新型コロナワクチンへの疑問は「反ワク」か。推奨は「政府の犬」か。医師たちが「パンドラの箱」を開けた

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

だが、「すべての人たちにとって役に立つ」と言える期間はそう長くはなかった。ウイルスが変異し、オミクロン株(2021年11月に南アフリカで報告)以降はワクチンに「感染を防ぐ効果がほとんどなかった」と森内氏は指摘し、次のように語った。

「COVID-19(新型コロナ感染症)は当初致死率が高く、治療薬もまだ準備できていなかった。そこに登場したmRNAワクチンは当初、単に重症化を防ぐだけではなく感染を防ぐ効果も高かった。したがって、すべての人に強く接種を推奨する大義名分(ワクチンで集団免疫をつくって流行を早期に収束させ、ハイリスクの人を守り生活を元に戻すという意義)がありました。しかし、オミクロン株以降、感染予防効果は期待できなくなった」

「ワクチンの主たる目的は、ハイリスクの人の重症化を防ぐことになりました。高齢者にとって、いまなおワクチンのメリットは、デメリットを大きく上回ります。しかし、高齢者と比べ、副反応が起こりやすい若い人にとって、ワクチンのメリット、デメリットの差は非常に小さいです」とプレゼンテーションをまとめた。森内氏は初期の全面的な推奨から、副反応が生じやすい若者や子どもへの接種は慎重な方向へと、考えを切り替えたように私には受け取れた。

ワクチン接種で感染拡大

次にプレゼンテーションに臨んだ東京理科大教授の新田氏は、さらにmRNAワクチンの有効性(防御能と効果の持続性)に踏み込んだ。そして、オミクロン株以前のデルタ株の流行期(2021年春~夏の「第5波」)において、すでにワクチンを打っても感染は防げず、接種して感染した人は非接種者の感染者と比べて「同等あるいはそれ以上のウイルスを放出」していたというデータを示した。ちなみに新田氏は、2014年から10年間、東京大学医学部で学生に免疫学の講義をしたトップレベルの免疫学者である。新田氏が示したのは、次のスライドだった。

次ページようやくワクチンの「負の部分」が議論に
関連記事
トピックボードAD